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気持ちいいヨガポーズの秘訣って?②/石上優
- 代々木上原ヨガスタジオ studio GOD -
公開日:2023.09.07|最終更新日:2023.09.07
こんにちは!
恵比寿駅から徒歩5分、 studioGODでヨガインストラクターをしている石上優です 。
木曜11:30-12:30 Yin & Yang(インアンドヤン)
土曜13:00-14:00 テンセグリティー・ヨガ
を担当しています。
今回の記事は、前回に引き続き、 気持ちよくヨガポーズを練習するための秘訣を
土曜日のクラス「テンセグリティー・ヨガ」 の視点からお話します♪
(前回:「気持ちいいヨガポーズの秘訣って?①」)
こちらも合わせてぜひチェックしてくださいね✌︎
「力を抜いて」と言われるけれど…
前回の記事では、「力の方向性を考えよう」 というテーマをお伝えしました。
しかし、 それでもまだポーズが苦しく感じる方もいらっしゃるかもしれませ ん。
ポーズを練習中やふだんの生活で、 以下のような場面はありませんか?
・レッスン中、先生から「力を抜いて」とよく言われる
・先生はよく「がんばりすぎず7割くらいの力で…」 と言うけれどピンとこない
・レッスン後、「疲れた」という感想が最初に出てくる
・ふだんの生活でも「もう少し肩の力を抜いてもいいんじゃない」 と助言をもらうことが多い
ポーズをいいポジションに調整できると、 姿勢を支える筋力が働くので、「キツイ」 という感覚ももちろんあります。
でも上記に当てはまることがあり、 練習後に疲労感が強く残る場合、もしかしたら…
「力んでいる」
「力んでいる」ことに気づいていない
のかもしれません。
力みは無意識に入るもの
「力み」はいつの間にか、無意識に入ってしまいます。
先生が体に触れてくれた瞬間に、 力が入りすぎていたことに気がついた経験がある人も多いのではな いでしょうか。
この「力み」や「がんばりすぎ」 はヨガのポーズだけに限りません。
熱が出たり、体に痛みが出たりして、 そこではじめて自分が無理をしていたことに気がつく。
気の置けない親しい人と近況を話しているうちに涙が出てきて、 我慢していたことに気がつく。
などなど、ふだんの生活においても、無意識に入ってしまう「 力み」ってたくさんありますよね。
では、力みを外すにはどうしたらいいのでしょう。
ポーズで実践してみましょう!!
無意識に気づく練習──①重さを感じよう
私たちは、 ふだん重力に逆らって姿勢を支えたり物を持ったりしているために 、
力を入れることは得意でも、 力を抜くことは苦手な人が多いようです。
力が抜けたサイン…
それは、体の重みです!
あらゆる場所の重さを感じてみましょう。
たとえば、上半身を横に倒すポーズ。
(パリガーサナ/門のポーズ)
脇腹が硬いな〜伸ばしたいな!と思うと、 ぐいぐいと力をこめて伸ばしてしまいがちです。
でもそうすると逆に緊張を生んで硬くなってしまいます。
この状態で呼吸をするとどうでしょう。
なんだか息を吸いづらく感じませんか?
では、上の腕や頭の重みを感じてみるとどうでしょう。
その部位の重さによって、まるで柳の枝のような”しなり” が生まれます。
また、下の腕の重みを感じると、
自然と肩が下がって、脇腹が縮まる(=反対の脇腹は伸ばされる) のがわかると思います。
呼吸はどうですか?
先ほど行ったときより、 自然と息が吸いやすくなっていたら良い質感です。
息を吐くたびに緊張がとれて、 上半身のカーブが深まっていきます。
このように、”力をこめてぎゅうぎゅうに伸ばす”のではなく
力を抜き、体の重みを利用して伸びていく質感
を練習しましょう♪
無意識に気づく練習──②体のくぼみを感じよう
無意識に力んでいるとき、その多くで「関節の伸ばしすぎ」 になっていることがあります。
前回の記事でも紹介したヴィラバドラーサナⅡでみてみましょう。
(ヴィラバドラーサナⅡ/ウォーリアⅡ/戦士のポーズ2番)
①で先述したように、力をこめて腕を伸ばしていると、ひじが「 ピーン」と張って、力みが生じます。
後ろ脚(伸ばしている方の脚)のひざはどうでしょう。
ひざの裏側がピーンと張っていたらこれも伸ばしすぎです。
「ピーン」をやめて、関節のくぼみを作りましょう!
腕は、脇の下・ひじの内側・手のひらなどにくぼみがあります。
それらのくぼみをただ感じましょう。
やってみると、どんな感覚がありますか?
腕表面の緊張が和らいで、呼吸がしやすくなったらいい感じ◎
後ろ脚のひざ裏にもくぼみを感じましょう。
さらに、くぼみを感じたまま床を押すと…どうでしょう。
”膝でがんばらずに、お尻から脚全体で支えている” という感覚が生まれてくると思います。
ピーンと伸びていた方が綺麗にかっこよく見えるかもしれませんが 、実はケガに繋がります。
くぼみがあった方が、無駄な力みがとれて、 体を支える筋力を養えますよ!
無意識に気づく練習──③想像力を働かせよう
私の土曜日のクラス「テンセグリティー・ヨガ」では、
力みをとるために”今ここに存在しないもの” を想像しながら練習します。
たとえばこのポーズ。
(アドームカ・シュヴァーナーサナ/ダウンドッグ/ 下を向いた犬のポーズ)
一見、背筋も脚も伸びていて綺麗にみえますが、
力をこめて伸ばしていて関節にくぼみがありません。
では…想像してみましょう… .。oO
このヨガマットは、今から
水に浮かんだボード
です!
イカダや、サーフィンのボードのようなものの上で、
沈没しないようにこのポーズをとってみてください!
…どうでしょう?
沈没しないようにするぞ!と思うだけで、
自然に体の微調整が始まります。
手のひら・ひじ・脇の下・ひざ裏・足裏などに
くぼみが感じられたらいい感覚!!
”口のなかに梅干しがある” と想像するだけで唾液が出てくるように、
想像することで起こる体の反応を利用します。
気持ちの面でも変化があるかもしれませんね◎
筋肉を使って力を発揮することと、
想像力を使って感覚を働かせることを両立すると…
アラ不思議。疲れないんです!
気づくことのパワー
力みは無意識に入ってしまうもの。
でも、気づけば力みを外せます。
気づきさえすれば、なんでも変えられるのです。
ヨガのポーズを通して、肉体での「力み」 を外す練習の積み重ねが、
日常を心地よく生きていくためのベースとなると信じています。
本当はやりたくないことをやっているとき、
本当はこんなこと言いたくないのに言っているとき、
疲れや我慢が溜まりすぎているとき、
そのサインがきっと「体の反応」にあらわれるからです。
ぜひ一緒に練習しましょう!
不安なことや質問等は、InstagramのDMへどうぞ!
最後まで読んでくださってありがとうございました。
studioGODでお待ちしています♡
石上 優