全身の血行改善!季節の養生ヨガのアーサナの取り方/石井佑果
- 代々木上原ヨガスタジオ studio GOD -
公開日:2024.05.29|最終更新日:2024.05.29
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こんにちは!
小田急線代々木上原駅から徒歩1分、
常温ヨガスタジオ、studioGODにて
水曜日にクラスを担当しています石井佑果です。
今日は、季節の養生ヨガでのアーサナ(ポーズ) の取り方を詳しくお伝えします。
季節の養生ヨガとは?
東洋医学を基に、季節ごとに整えたい内臓へ、
東洋医学には、
例えば火をイメージしてみます。 何かを燃やすと煙が上がっていきますよね。 私たちの身体の中でも同じことが起きます。
何かに対して怒ったとすると、血や気が上に上がります。 それが高血圧や、脳卒中の原因になるという考え方です。
こんな風に、 色んな現象やものを自然界になぞらえて5つに分けるという考え方 、「五行説」があります。
その5つが”木・火・土・金・水”です。
この五行説には季節や内臓も含まれており、 この5つはお互いに関連して維持している、と考えられています。
五臓六腑、って聞いたことはありませんか?
内臓がバラバラではなくお互いに影響しあって身体が維持されてい る、という東洋医学独自の五行説を基にした考え方です。
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木・火・土・金・水は、上記の図のように
お互い助け合ったり、お互いの性質を打ち消したり、 影響を与え合っています。
これに五臓をあてはめると…
木→肝臓
火→心臓
土→脾臓
金→肺
水→腎
となります。
そしてさらに季節を加えると…
木(春)→肝臓
火(夏)→心臓
土(長夏)→脾臓
金(秋)→肺
水(冬)→腎
※長夏は残暑のこと。中医学では湿気が多い時期と言われ、 日本に当てはめると梅雨と解釈されることが多い。
なので今から迎える梅雨に向けては、
【脾臓】を整えたほうが良さそう!というのが分かると思います。
ではどうやって脾臓を整えるのか?
ここで東洋医学独自の考え方「経絡」を使います。
経絡とは、内臓と内臓を繋ぐ”気”の通り道です。
体内を絶えず流れている”気”があることで、
私たちは生命活動を維持している、という考え方です。
イメージとしては、経絡=内臓を繋ぐ線路、 その上に点在しているのが経穴、ツボです。
その気の通り道を、ヨガのアーサナを使って辿るのが【養生ヨガ】 です。
養生ヨガ的アーサナのアプローチの仕方
まずは、脾経の経絡の流れを確認してみます。
脾経は、親指の外側からふくらはぎを通って前もも、
東洋医学では脾経は、消化器全般に関係があり、 全身に栄養を分配しています。
なので栄養がうまく行き渡らなくなると、 脳への栄養が回らなくなり不眠気味になったり、やる気低下、 むくみにつながるといわれています。
また血のめぐりも司っている、と考えられています。
そして経絡には、必ず相方となる経絡がいます。
脾経の相方は、胃経です。
梅雨時に胃の調子が悪くなることありませんか?
目が霞んだり、 重だるくてやる気にならなかったりってことはありますか?
それって全部”胃の変調”なんです。
そんな胃の経絡はこちらです。
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胃経は、目からこめかみを通って、 胸の前を通り足の人差し指の外側まで流れます。
脾経も胃経も身体の前側から脚にかけて流れているのが分かります ね。
なので身体の前側を反らしたり、前屈で縮める動きをすると、
脾臓と胃にアプローチがかけられる、というのが
イメージできると思います。
それでは今回は、
“プールヴォッターナ・アーサナ(上向きの板のポーズ)”
で、養生ヨガ的アプローチをしながら取ってみようと思います。
養生ヨガ的プールヴォッターナ・アーサナのアプローチ
まずは取り方です。
①長座で座ります。
②手は肩幅で、肩の真下に手をおく。指先は正面向き。
③息を吸いながら腰を上げて、身体の前側を伸ばす。
④あごを引いてお尻をおろして長座の姿勢へ戻る。
この動きの中で、脾経と胃経を辿るようにアーサナをとると、 以下のようになります。
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3つポイントがありますので、一つ一つ見てみましょう。
1.目線は上で
胃経は、目の下から流れている経絡でしたね。
だからこそ目線に意識を向けると、胃の経絡が流れます。 冷たいもの取りすぎによる夏の胃の疲れが、 解消されやすくなりますよ。
2.方向性を意識して身体の前側の伸びを味わう
脾経も胃経も身体の前側を流れる経絡です。 なのでまずは前側の伸びを味わってみます。
プラス意識するのが方向性。脾経は下から上へ流れ、 胃経は上から下へ流れています。
どちらの方向性を意識するかは、 以下の症例を参考にして流したい方で決めてみてね。
脾経…甘いものを好む、足がだるい、あくびをよくする、 いねむりをする、おならが出やすい、記憶力が弱る、 皮膚が黄色っぽい、冷たいものを欲する
胃経…食欲不振、多食してしまい憂鬱になる、外腿がつっぱる
自身の体調に合わせて、同じポーズでも意識を変えるだけで、 効かせたい内臓にアプローチできるのも【養生ヨガ】の特徴です。
3.足の親指で床を押す
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それぞれの経絡の流れの末端に意識を向けると、 より気が流れます。
ここでは脾経のスタートである親指で床を押してみましょう。
脾経が流れると、全身の血行もよくなり、 よりスッキリ感が味わえますよ!
今回は3つにまとめましたが、
共通して言えるのは、“ちょっとつっぱってるなー” くらいが1番経絡の流れがスムーズになるということ。
柔らかい方は特に、 行けるところまでストレッチをしたくなりますがそれだと逆に気が 漏れてしまう可能性があるんですね。
なので養生ヨガは、“全力ではなく6・7割くらいの力で” を合言葉にしています。
いつもと同じアーサナでも
意識を向けるところを変えるだけで、
内臓から身体に効かせることができるんですね。
内側も外側も効かせることができるなんて、 まさに一石二鳥なのが”養生ヨガ”の特徴です。
最後に、養生ヨガを実践した結果、
1年半で私はここまで肌が変わりました。
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生活リズムはほぼ変化なく、
1日に2本ほどヨガのレッスンをして、
外食ありです。
変えたものとしては東洋医学の知識に則って生活をし始めたこと、
そしてヨガのアーサナの取り方の意識を変えたこと、です。
内側に効かせるというのは、 一瞬で変化が現れるものではないですが、
続けると、自分自身が一番変わったと実感できます。
慢性的な不調が軽くなり、 将来の自分のために健康貯金ができている、 そんな実感があります。
もしヨガをしていても、ずっと不調気味なのであれば、
内側から効果のあるヨガで調整してみませんか?
クラスでお待ちしております^_^
石井佑果
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毎週水曜日10:00〜11:00
季節の養生ヨガ
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