こんにちは。
東京都渋谷区代々木上原にあるヨガ・ピラティススタジオstudio GODでヨガレッスンをしているインストラクターの福田あけみです。
私はOdaka Yoga(オダカヨガ)というイタリア発祥のヨガ流派を伝えています。
オダカヨガのムーブメントがもたらす心身の影響に魅了され、それをシェアしたくクラスをさせて頂いてます。
オダカヨガの創始者は元マーシャルアーツのヨーロッパチャンピオンであった背景があるところから、武道の動きを取り入れた7つの独自の型を使ってアーサナ(ヨガポーズ)を展開していくフロースタイルのヨガ流派です。
今回はオダカヨガの型の一つHigh Tide(ハイタイド)について紹介します。
 

High Tideとは肩・腕の動きの型

肩こり、首のこわばり、巻き肩、呼吸の浅さ・・・
現代に生きる私たちの多くが、肩まわりに何かしらの不調を抱えています。
 
「ストレッチしているのに、すぐ元に戻ってしまう」
「ヨガをしても、腕や肩がつらくなることがある」
「ヨガをしても肩に緊張が走るのか、肩こりがひどい」
 
そんな方にこそ知ってほしいのが、
Odaka Yogaの “ハイタイド(High Tide)” という肩・腕のための動きです。
 
 
 
 

肩は「自由」だけど「不安定」な関節

肩関節は、上腕骨(腕の骨)の丸い先端が肩甲骨の小さなくぼみ(ソケット)にはまっている構造をしています。
 
イメージでいうと、大き目のボールが、浅いお皿の上にちょこんと乗っている状態。
 
上にも、横にも、後ろにも、下にもグルンと360度回る、とても自由度の高い球関節です。
 
でもその反面、浅いはまりの構造だからこそ、
・ズレやすい
・偏りやすい
・不安定になりやすい
という弱点も持ち合わせています。
 
この特徴をもつ肩の動きを生かし
Odaka Yogaでは、
安全に、快適に、そして安定した肩・腕の状態へ導くための予備動作として、
ハイタイドの動きをとても大切にしています。
 
 

日常動作がつくる「肩のアンバランス」

私たちの生活は、ほとんどが
腕が前にある姿勢で成り立っています。
 
・デスクワーク
・スマホ操作
・料理
・車の運転
 
気づけば、いつも腕は身体の前。
 
この姿勢が続くことで、肩関節の中では
 
・前側 → 詰まりやすい
・後ろ側 → 隙間が空きやすい
 
というアンバランスな状態が生まれてしまいます。
 
この小さなズレの積み重ねが、
肩こり、巻き肩、首の緊張、そして呼吸の浅さへとつながっていきます。
 
 

ハイタイドの魅力①:「肩のソケットを均一に整える」動き

ハイタイドの動きの大きな特徴は、肩関節のソケットの中を、くるくると均一に使っていくことです。

肩の
・内旋
・外旋
 
を自然に起こしながら、
関節の “はまり” そのものを整えていきます。
 
ハイタイドでは、このソケットの中の使い方を均一に戻していくことで、
「肩だけをほぐす」のではなく、
関節の奥から、日常動作そのものをラクにしていくことができます。
 
 

ハイタイドの魅力②:
骨の配列を型で整え、ヨガのポーズを「安全」と「安定」に導く

ハイタイドでとても大切にしているのが、
骨の配列の使い分けです。
 
・肩〜上腕骨 → 外旋
・肘〜手首(前腕) → 内旋
 
この組み合わせが自然にフローの中に入ることで、
腕の中に理にかなった安定 が生まれていきます。
 
たとえばヨガのポーズで
手を床について身体を支えるとき。
 
もし、上腕も前腕も同じ方向にねじれてしまうと、
肘は過伸展しやすくなり、
肘・手首・肩の関節や靭帯への負担が集中してしまい痛みや怪我の原因になり得ます。
 
ハイタイドでは、
肩から上腕は外へ、前腕は内へ、という
ケガを防ぐための理想的な骨の配置を、
フローの中で導いてく型です。
 
だからこそ、
四つん這い、プランク、ダウンドッグ、アームバランスのような
「腕で身体を支えるポーズ」でも、
 
・力任せにならず
・関節をつぶさず
・安全に、安定して
 
ポーズをとれる身体へとつながっていくのです。
 
 

ハイタイドの魅力③:ハイタイドで生まれる「安定の中にある強さ」

ハイタイドの腕は、
 
・骨組みが安定し
・肩が本来の位置に戻り
・筋肉の連動がコアからつながり
 
「安定しているのに、軽くて強い」
そんな感覚に変わっていきます。
 
 
この感覚が生まれる理由の一つが、オダカヨガには武道の要素が取り入れているから。
 
動きの起点は腕や肩からではなく、下腹部にある丹田=身体の中心。
 
そこから型を起こしていくことで、無理に力をいれなくても、
コア(インナーマッスル)が自然と入った身体の起動が生まれます。
 
だからハイタイドの強さは
・力任せに踏ん張る強さではなく、
・部分的に頑張る強さでもなく、
・内側から全身が一体となって支え合うような
しなやかで持続する強さ。
 
 

「 Keep Flowing!! 」―身体を流し続けることは心をとめないこと

オダカヨガの創始者は、こんな言葉を大切しています。
「Keep Flowing!身体を流し続けなさい。」
 
それはただポーズを流れるようにつなぐ、という意味だけではありません。
身体のどこか一部分だけが「頑張る」「踏ん張りすぎる」と、不思議とマインドも同時に止まってしまうからです。
 
呼吸が止まり、
思考が固まり、
余計な力が入り、
「今ここ」から離れてしまう。
 
だからオダカヨガでは
マインドを流し続けるために、身体を流し続けるという考えをとても大切にしています。
 
ハイタイドのように
・一方向に固めない
・一部分だけを頑張らせない
・中心から全身へ流していく
 
そんな動きができると
表面的な型の動きだけでなく、
内側からの繋がりの流れが起こされ
身体だけでなく心の緊張までふっとほどけていきます。
 
 
 
百聞は一見にしかず!
一緒にハイタイドをやってみよう!
 
今回の写真では、
手を胸の前についたプランクや四つん這いの姿勢で行う
ハイタイドの動きを、ポイントを記載してコマ送りのようにご紹介しています。
 
 

ハイタイドは「ヨガマットの上のもの」じゃなく、日常を快適に変えるための土台

ハイタイドも、そもそもオダカヨガも、
身体が柔らかい人や、ヨガ初心者にはできないものではありません。
 
むしろ、
 
・肩が重だるい
・巻き肩が気になる
・呼吸が浅い
・腕を使うとすぐ疲れる
 
そんな方ほど、本当は一番必要な動きだと思います。
 
一度、肩の使い方が整っていくと、
立ち方、座り方、呼吸、姿勢まで
少しずつ変わっていきます。(^^)/
 
 
最後に・・

Odaka Yogaのフローが心地いい理由は「型」があるから

Odaka Yogaのフローが
なぜあんなにも心地よく、流れるように動けるのか。
 
それは、
ハイタイドのような “型” が、先に身体の土台を整えてくれるから。
 
・関節が守られ
・骨格が安定し
・力みが抜け
・呼吸が自然に通る
 
その状態で動くからこそ、
 
「ちゃんと効かせながら、でも気持ちいい」
そんな不思議な感覚が生まれます。
 
 
 
 
木曜クラスOdaka Yogaレギュラーレッスンでは、
こうした「型」とフローの心地よさを大切にしています
 
 
レギュラークラスでは、
このハイタイドをはじめ、
オダカヨガにあるさまざまな「型」を少しずつ学びながら、
流れる動き(フロー)の心地よさを楽しんでいきます。
 
「うまくやる」よりも、
「感じること」を大切に。
 
肩がふわっと軽くなる感覚、
呼吸が自然に深まる感じ、
身体の中につながりが戻ってくる感覚。
 
そんな変化を楽しみながら、マットの上の練習を通して
日常の中でも味わえる身体を
一緒に育てていけたら嬉しいです。
 
そしてオダカヨガの良いところ、文章や写真、画面上では伝わらないこと、
ぜひ対面で味わっていただきたいです。
心よりお待ちしております!
 
Odaka  Yogaレッスンのご案内
木曜日11:15~12:30 開催中
 
Studio GOD代々木上原(スタジオゴッド代々木上原)
渋谷区上原1-24-13永興ビル2階
小田急線・千代田線 代々木上原駅から徒歩1分
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
 
福田あけみ